小松政夫vsコロッケ 〜昭和ギャグ・パレード!!〜@シアターアプル(2)

5/9の日記に書いた話の本編。


2007/05/09(水) 18:00開場/18:30開演 天気 晴

小松政夫の文字に惹かれてチケットを取ってみたら、3列目のやや左側という結構よい席がやって来ました。

チケットを取った時点では、いわゆるものまね番組の面白さが分からないので、コロッケはどうでもいいんだがなぁ(というのは同世代ではおかしいに違いない)と思っていましたが、間違っていたんだなぁと思ったのは終演後の話。

もともと、会社を休むか、定時前に上がるか、と思っていたものの、声の調子がアレなので病院に行くことにして(病院にも行きましたけど)会社休んでみました。会場のシアターアプルは、13年前の修論発表直前に(あ、年がばれる)TPDのソロメンバーライブ(木原さとみ米光美保)を見に行って以来。

18:10頃に会場についたところ、開演前に場内に流れている曲が「君といつまでも」「スーダラ節」「黄色いサクランボ」など、わたしのツボにはまる曲ばかり。おまけに、開演前の諸注意では、「上演中の裸踊りは御遠慮下さい」だの「携帯電話などが鳴った場合には係員が取り囲んで舞台に上げて恥ずかしい物真似をさせる」だの、開演前から期待させてくれます。

全体では三部構成でした。第一部は昭和歌謡ヒットパレード、ということで歌手のモノマネが中心。司会に阿川佐和子を据え、時代とともに流行った曲を紹介するものの、登場するのは小松政夫とコロッケが交替で演じるモノマネ歌手。

東海林太郎の「国境の町」はちゃんと直立不動だし、田端義夫の「かえり船」は、♪霞む故国よ 小島の沖じゃ〜 が♪歌詞が分からない〜 と、サビの出だしを合わせつつもギャグを織りまぜるという配慮(?)に大笑いしてました。

第二部はトークショー形式で、小松政夫のギャグネタの歴史を、その由来とともに振り返っていました。実は、「ニンドスハッカッカ〜」が小学校の教師の口ぐせだったり、「どーか、ひとつっ」が車のセールスマン時代の先輩の口ぐせだったり、といういう話は本で読んで知ってはいたものの、本人の口から直接聞くと、やはり奥が深いです。わたしとしては、「ワリーネ・デートリッヒ」が見たかったんですけどね。

コロッケのほうは、やはりモノマネの基本の話が中心でしたが、歌手を「蚊」と見立てる、というのもなかなか素人にはできないです。観察眼がなければあれだけのモノマネはできないのだなぁ、と感服。また、31(?)人連続モノマネもこのコーナーだったかと思いますが、これは圧巻でした。五木ひろしロボットも含め、モノマネ芸をちょっとだけ見直した次第。

第三部はオカマバーコント。製材所ネタは実は初めて見たのですが、雰囲気が出ていて大笑いしながら見てました。また、電線音頭(阿川佐和子まで一緒に踊るとは思ってもいなかった)やしらけ鳥音頭は欠かせないのですが、栄光のオカマちゃんを聴くことができるとは思ってもいませんでした。コントネタを考えれば妥当ではあるんですが、それほどメジャーだと思っていなかったので...

ステージの最後は、客を舞台に上げての電線音頭。すぐ前の客が阿川佐和子に拉致:-)されて舞台に上がっていったのを見たものの、志願するまでには至りませんでした。ああ、少しだけ勇気があれば...

ということで、約二時間、たいへん濃い、そして楽しい時間を過ごすことができました。また来年もこういう舞台はあるようなので、また行きたいものです。