アイドル!

四連休をひたすらゴロゴロしてるのも何なので、横浜美術館で開催中の「アイドル!」展を見てきました。前から、東横線の駅に貼ってあるポスターを見て気になっていたやつです。

エルミタージュ美術館展とかダリ回顧展でなくてこれを選ぶところが何だかなぁ、とは思いますが、この二つも来月時間があれば見に行くつもりではいます。どちらも上野ですし。

朝いちで趣味の献血を済ませてから徒歩で現地に向かいました。献血の際には、いつの間にか、「初流血除去」なんてことが始まっていました(採血の最初25mlぐらいには、皮下にいる細菌が混入する可能性があるので、そいつらを除去する)。これを検査用に流用する、ということで、検査用の採血が試験管(?)1本分と簡素化されていました。こっちの負荷は少しだけ小さくなったんでしょうけど、やりかたが変わると看護師さんはたいへんですね。

現地について入場してエスカレータを降りたところで最初に目に入るのが、BLTの表紙群。これ買ったことないんですが、篠山紀信撮影だったんですね。それの裏側にあるのが明星の表紙群。1971年頃から1981年頃までのもの、ですが、パッと見て誰が誰だか分からんです。名前はかなり知ってるはずなのに、全然イメージと違うので。

明星の1974年頃の表紙に、「ずうとるび派かJJS派か」などと書かれているのを見て「JJSって何だっけ?」とその場では思ったんですが、Johnny's Junior Specialだったとは。名前を聞いたことはあるんですが、誰がいたのかも知らないです。そういう系統と比較される、ということは、ずうとるびって本当にアイドルだったんですね。

正面の篠山紀信部屋では、「NHK特集 山口百恵 激写」を上映していたので、最初から最後まで見入ってしまいました。全編静止画から構成、というかなり珍しい内容でした。どこかで見たようなシーンだ、と思って記憶を辿ってみたら「ひと夏の経験」のジャケット写真でした。帰宅してCD内のシングルジャケット写真を見ると、確かに篠山紀信の名前がありました。う〜む、勉強不足。

デビュー当時は14才、ということで、年齢だけで言えばモーニング娘。にもBerryz工房にも℃-uteにも該当者はいるんでしょうが、雰囲気が全然違いました。「スター」であるか否か、というのが大きい気がしますが、いま求められているのが「スター」であるか、と言われれば、必ずしもそうではないと思いますし、わたしゃどっちかといえばスターでない方がお気楽でいいかなぁ、と。

展示エリアの方に行くと、左手にあるのがきらりん☆レボリューションの部屋。きらレボといえば久住小春、ということで小春ネタでもあるかなぁと思っていたんですけど見当たりませんでした。月島きらりと写真を撮れるコーナはありましたが、これ、こはと撮れるようになってたらヲタたちが喜ぶ...のだろうか? 右側にはラブベリの部屋がありますが、こっちはさっぱり縁がないので何が何やら。

とまぁ、なじみがある(?)展示はこれぐらい。あとは、アイドル、というよりは現代芸術の世界になっていて、わたしにとってはアイドル感が非常に薄いものでした。ちょっと無理があるんじゃないか、という感じ。

「アイドル」の定義から始めねばならないところからして、真面目に考えるとそれなりに難しい話ではあるんですが、今回の展示内容からすると、ちょっと拡大解釈されているような気がしました。実験的展示会、という位置づけならば分からなくもないですけど、わたしには難解でした。